活発に動き回る子供は、大人以上に口の中のトラブルを起こしやすいものです。特に、下唇の内側にできる口内炎は、子供によく見られる症状の一つ。痛みに敏感な子供が、食事を嫌がったり、不機嫌になったりする姿を見ると、親としては何とかしてあげたいと焦ってしまいますよね。子供の下唇に口内炎ができてしまった時、親として何ができるのでしょうか。まず、子供に口内炎ができやすい理由を理解しておくことが大切です。子供は、まだ咀嚼の機能が未熟で、食事中に誤って唇や頬を噛んでしまうことが大人よりも頻繁にあります。また、転んで顔を打ったり、おもちゃを口に入れて粘膜を傷つけたりと、物理的な刺激を受ける機会も多いです。これらの小さな傷が、口内炎の直接的な引き金になります。さらに、子供はまだ免疫機能が発達途上であるため、少しの体調の変化、例えば風邪をひいたり、疲れがたまったりすると、すぐに口内炎として症状が現れやすいのです。親ができるケアの基本は、大人と同じく「口の中を清潔に保ち、刺激を与えない」ことです。食後には、必ずうがいか、年齢に応じて歯磨きをさせてあげましょう。その際、口内炎を刺激しないよう、優しく磨いてあげることが大切です。食事は、子供が痛がらないように工夫してあげてください。熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、塩辛いものは避け、おかゆやスープ、プリン、ゼリー、ヨーグルトなど、喉越しの良い、柔らかいものを中心に与えましょう。栄養バランスも重要です。粘膜の修復を助けるビタミンB群が豊富な、卵や乳製品、バナナなどをメニューに取り入れると良いでしょう。痛みが強くて食事が摂れない場合は、無理強いせず、水分補給だけはこまめに行うようにしてください。市販の子供用の口内炎治療薬を使うこともできますが、使用前には必ず対象年齢や用法用量を確認してください。そして、何よりも大切なのは、子供が十分に休息をとれる環境を整えてあげることです。早く寝かせて、ゆっくりと体を休ませてあげることが、免疫力を高め、回復を早める一番の薬となります。もし、口内炎が2週間以上治らない、数が非常に多い、高熱を伴うなどの場合は、小児科や小児歯科を受診してください。