歯周病や喫煙、不適切なケアによって、赤く腫れたり、黒ずんだりしてしまった歯茎。その見た目は、不健康な印象を与え、笑顔に自信が持てなくなる原因にもなります。しかし、諦める必要はありません。いくつかの専門的な治療と、日々のセルフケアを組み合わせることで、あの頃のような、健康的で美しいピンク色の歯茎を取り戻すことは、十分に可能です。まず、歯茎の色を改善するための大前提となるのが、「徹底的な歯周病治療」です。歯茎が赤い、あるいは赤紫色になっている原因は、歯垢や歯石に潜む歯周病菌による炎症です。この根本原因を取り除かない限り、歯茎の色は決して改善しません。歯科医院で、スケーラーという専用の器具を使って、歯の表面や歯周ポケットの奥深くにこびりついた歯石を、徹底的に除去してもらう「スケーリング・ルートプレーニング」という治療が必要不可見です。歯周病が進行している場合は、複数回の通院が必要になりますが、このプロフェッショナルケアこそが、全ての土台となります。次に、喫煙などが原因で、歯茎にメラニン色素が沈着し、黒ずんでしまっている場合。この審美的な問題を解決するためには、歯科医院で行う「ガムピーリング」という治療が非常に効果的です。これは、特殊な薬剤(フェノール剤など)を歯茎の表面に塗布し、黒ずんだ表層の粘膜を、化学的に一層剥離(ピーリング)する方法です。数日後、古い粘膜が剥がれ落ちると、その下から新しい、きれいなピンク色の歯茎が再生してきます。また、「レーザー治療」を用いる方法もあります。黒ずんだ部分にレーザーを照射し、メラニン色素を蒸散させることで、歯茎の色を改善します。いずれの治療法も、比較的短時間で、痛みも少なく行うことができます。そして、これらの専門的な治療の効果を維持し、美しいピンク色の歯茎を長く保つために不可欠なのが、日々の「質の高いセルフケア」です。歯科衛生士の指導のもと、自分に合った歯ブラシを選び、正しいブラッシング方法をマスターしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使った歯間清掃も、毎日の習慣にすることが必須です。さらに、歯茎の血行を促進するための「歯茎マッサージ」もおすすめです。人差し指の腹で、歯茎全体を優しく円を描くようにマッサージすることで、血行が良くなり、健康的なピンク色を保つ助けとなります。