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ストレスが原因?舌の付け根の不快感
はっきりとした病気や怪我があるわけではないのに、なぜか舌の付け根に鈍い痛みや違和感が続く。そんな経験はありませんか。もし、特に忙しい時期や、精神的に疲れている時に症状が現れやすいのであれば、その不快感の原因は「ストレス」にあるかもしれません。私たちの体と心は密接に繋がっており、精神的なストレスは、様々な身体症状として現れることがあります。舌の付け根の痛みも、その一つなのです。ストレスが舌の付け根の痛みを引き起こすメカニズムは、いくつか考えられます。まず、ストレスによる「免疫力の低下」です。強いストレスに晒され続けると、体の抵抗力が落ち、普段なら抑え込めている細菌やウイルスに感染しやすくなります。その結果、扁桃炎や咽頭炎といった喉の軽い炎症を繰り返しやすくなり、それが舌の付け根の痛みとして感じられるのです。次に「筋肉の緊張」も大きな要因です。私たちはストレスを感じると、無意識のうちに体に力が入り、肩や首、そして顎周りの筋肉がこわばります。特に、食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は、顎や舌の筋肉に常に過度な負担がかかっている状態です。この筋肉の緊張や疲労が、舌の付け根の痛みやだるさとして現れることがあります。これを「舌痛症」の一種と捉えることもできます。舌痛症は、見た目には何の異常もないのに、舌にヒリヒリ、ピリピリとした痛みや灼熱感が続く病気で、ストレスや心因的な要因が大きく関わっているとされています。もし、あなたの舌の付け根の痛みが、休日にリラックスしていると和らぐ、あるいは何かに夢中になっていると忘れているようなら、ストレスが原因である可能性が高いでしょう。体を休ませ、心穏やかに過ごす時間を作ることが、何よりの治療法となります。