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2025年7月
  • 食べ物が原因?アレルギーと舌の赤い斑点

    医療

    特定の食べ物を食べた後、決まって舌にピリピリとした痛みや違和感が生じ、鏡を見ると赤い斑点ができている。もしそんな経験があるなら、それは食物アレルギーやそれに類する反応が原因かもしれません。舌にできる赤い斑点は、ストレスや物理的な刺激だけでなく、体が特定の食品成分に対して起こす防御反応の結果として現れることがあるのです。アレルギー反応として舌に症状が出る場合、そのメカニズムは様々です。一つは、口腔アレルギー症候群(OAS)です。これは、花粉症の人が、その花粉のアレルゲンと似た構造を持つタンパク質を含む果物や野菜(例えば、リンゴ、モモ、キウイ、トマトなど)を食べた際に、口の中、特に唇や舌、喉にかゆみや腫れ、赤い斑点を引き起こすものです。花粉症の人が原因となりやすい食品を食べた後に症状が出た場合は、この可能性が考えられます。また、アレルギーとまではいかなくても、特定の食品に含まれる成分が直接舌の粘膜を刺激して、炎症を引き起こすこともあります。例えば、パイナップルやキウイに含まれるタンパク質分解酵素は、人によっては舌の表面を荒らし、ヒリヒリとした痛みや赤い斑点の原因となります。その他、エビやカニなどの甲殻類、ソバ、ナッツ類、乳製品など、一般的なアレルゲンとされる食品が、全身的なアレルギー反応の一環として、舌に症状を現すこともあります。もし、特定の食品と舌の症状に関連性があると感じた場合は、まずその食品の摂取を控えてみることが第一歩です。そして、症状が頻繁に起こる、あるいは強い場合は、アレルギー科などの専門医に相談し、原因を特定するための検査を受けることをお勧めします。